この記事は2018年10月28日に書かれたものを加筆・修正したものです。
2018年9月2日に行われた第三種電気主任技術者試験、通称電験三種を受験してきました。
めでたく1科目だけではありますが、『理論』の科目合格を果たしました。

そこで、この記事では合格に至るまでの道のりとして、電験三種『理論』で独学する場合のおすすめテキスト・勉強法をお伝えします。
独学で3年ぶり2度目の理論合格を果たしたぼくが、何のテキストを使って、どう勉強して合格までたどり着いたかを書き残します。

という方は、ぜひ読み進めていただければと思います。
テキストは『これだけ理論 (電験第3種ニューこれだけシリーズ)』1冊だけで十分です。
繰り返し読んで、たまに手を動かせば合格圏内に入れます。
効率的に勉強すれば、他の科目に時間を割く余裕ができてきますし、ぜひ挑戦してみてください!
■ 目次 ■
電験三種って簡単?独学で合格できるの?

電験三種は高い専門性と広い学習範囲が特徴です。
この特徴から難しい試験と言われています。
実際にここ数年の合格率は8%前後と非常に低い数字となっています。
ですが、高校や大学受験のように定員が決まっていて、一定人数しか合格できない試験ではありません。
合格基準を超えることができれば誰でも合格できる国家資格です。
- 難しいけど、合格基準を超えれば誰でも合格できる
電験三種の試験内容は4科目。1日で全科目実施なので長丁場。

電験三種の試験は『理論』・『電力』・『機械』・『法規』の4科目で構成されています。
いずれも5択のマークシート方式なので、適当に答えても5分の1で正解できます。(なかなか当たらないのですが…)
試験時間は法規以外が1時間30分、法規が1時間5分となっていて、それを1日でこなすのでかなり長丁場です。
知力も体力も必要とされるなかなかハードな資格試験なのです…
今回は『理論』に特化して勉強法をご紹介します。
- 試験は4科目合格で資格取得
- 1日で4科目行われるので体力も必要
電験三種の合格基準は6割!

難しい試験なので合格基準も低く設定してもらえると嬉しいのですが、一般的な資格試験同様それぞれ6割正解で合格です。
ただし、試験の内容が難しかったりすると合格基準が下がることもあります。
自己採点でギリギリ6割に満たなかったとしても、合格発表まで祈りましょう。
- 合格基準は6割
- 難易度によってボーダーラインが下がることもある
優良テキスト『これだけ理論』1冊だけで電験三種理論に独学で合格!

資格試験を独学で受験しようとすると、大量のテキストの中から勉強に使うものを選ばなくてはなりません。
『これが正解!』というものはないのですが、今回ぼくは1冊のテキストで合格を勝ち取りました。
ネットの評判を頼りにした上で、実際に本屋で手に取り、中身を確認した上で購入に至りました。
確認したときに重視したのは『わかりやすさ』。
理解しないと先に進めない性分なので、わかりやすさを一番重視しました。
要点がまとめられているテキストもいいのですが、電験三種の『理論』では公式などを覚える必要があります。
導出方法をきちんと説明している『これだけ理論』はしっかり理解しながら読み進めることができました。
- 使ったテキストは『これだけ理論
』
電験三種理論の独学勉強法!コツは繰り返し読むこと!

テキストを選んだら、あとは勉強あるのみです!
勉強のコツは『繰り返し』です。
人間は忘れていく生き物です。
それを防ぐためには同じことを何度も繰り返すことが効果的。
勉強も一緒で、1回で理解しよう・覚えようとしても無理な話です。
理想的には項目ごとに1回読んだら数日後にまた読む、次は1週間後、…など、間を徐々に開けていくのがいいと思っています。
しかし、ぼくも仕事やらなんやらでそんな定期的にやる余裕はなかったので、ひととおり読み切ることを繰り返しました。
練習問題のところは解説を読みます。
理解度が低いのに問題を解こうとすると、時間がかなりかかって非効率です。
時間がなかなか取れなさそうな方は、とりあえずくじけずに読み切ることを目標に勉強を続けましょう!
1回読み切ったら、2周目を読みつつ各項目の後ろについている練習問題にチャレンジしてみましょう!
- 『繰り返し読む』勉強法がおすすめ
やって失敗した勉強法。非効率過ぎて独学で電験三種に挑むのは難しい…

実は繰り返し読む勉強法にたどり着く前に行なっていた勉強法があります。
それは、『書き写す』勉強法です。
学生時代はひたすら板書を書き写していたので、その名残でテキストを書き写すということをしていました。
しかし、この勉強法を行うと1項目につき早くて2時間ほどかかかります。
全部で37項目あるので、全部終わらせるには74時間かかります。
もちろん、難しいところなどは時間がかかるので、実際は100時間ほどかかった気がします。
1日2時間やっても50日もかかります。
仕事をしながら、学校に通いながらこの時間を確保するのはとても難しいです。
それに、テキストを1周するのに時間をかければかけるほど、最初に覚えたことを忘れていきます。
『書き写す』勉強法で2周目に入って、前半の内容をほとんど忘れたことに気づいて愕然としました…
学ぶことが多いものについては、手を動かすよりも頭を動かす勉強法をおすすめします…!
- テキストの書き写しは非効率
独学での電験三種合格に向けて気になる勉強期間は?

今回、『書き写す』勉強法もやっていたため、残念ながら理論しかやることができませんでした…
前述したように、『書き写す』勉強法は3月から勉強をはじめて7月下旬くらいまでかかってしまいました…
『繰り返し読む』勉強法に切り替えてからは約1か月勉強期間がありました。
しかし、仕事があったため、時間的には平日は1日1時間をとれたりとれなかったり、休日に数時間程度しか学習時間はとれず…
1周すら読み終わらないまま本番を迎えました…
ということで、この『繰り返し読む』勉強法では約2か月あれば、合格圏内に届く実力が身につくと思います。
しっかり勉強時間を確保できる方であれば、1か月でも可能かと。

という方も、諦めずにこの読む勉強法を試してみてください!
- 『繰り返し読む』勉強法は2か月あれば合格圏内
この記事では、電験三種【理論】に独学で合格するための1冊のテキストだけを使った勉強法をご紹介しました。
◯ 電験三種って簡単?
- 難しいけど、合格基準を超えれば誰でも合格できる
◯ 電験三種の試験内容は?
- 試験は4科目合格で資格取得
- 1日で4科目行われるので体力も必要
◯ 電験三種の合格基準は?
- 合格基準は6割
- 難易度によってボーダーラインが下がることもある
◯ おすすめのテキストは?
◯ 電験三種理論の独学勉強法
- 『繰り返し読む』勉強法がおすすめ
◯ やって失敗した勉強法
- 『書き写す』勉強法
◯ 勉強期間は?
- 『繰り返し読む』勉強法は2か月あれば合格圏内
これだけ理論 (電験第3種ニューこれだけシリーズ)を繰り返し読むことで2か月あれば合格圏内に届くことができます。
電験三種は過去問と同じ問題は全く出ないことで有名な資格試験です。
過去問が解けるようになることよりも、しっかりと内容を理解することに重きを置いてべんきょうするのがよいでしょう。
ぼくはこの勉強法で残りの3科目も挑戦してみたいと思います。
この記事をご覧のみなさんも一緒に合格に向けて頑張りましょう!
以上、電験三種取得に向けて努力中の3まる(@3sunmaru)でした!
効率的な勉強法はないのかなぁ…